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2009年3月 8日 (日)

DOG'S千秋楽。 (浅野)

 笹塚ファクトリーにて、2月下旬より上演していた「DOG'S」が本日、千秋楽を迎えます。

これは以前、ジャンベルで上演しました「ドッグのブルース」を基本に、少しだけ書き直したものなのですが、ダブルキャストで公演しておりまして、先日、両キャストの公演とも拝見させて頂きました。

いやあ、演出やキャストが違うと、こうも違うのね…と、改めて芝居と言うものの奥深さに思いを馳せました。

例えば、役の作り方や、台詞の言い回し、間など…、なるほど、なるほど、そう捉える事も出来るのか!と改めて、自分の脚本に、そして人の心の様々なあり方に、思いが巡り、観劇中、ニヤニヤしたり、はっとしたり、また、少しだけ泣いたりしながら(自分で書いておきながらねえ…)楽しんで観させて頂きました。

キャスト、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした!

で、本日、千秋楽と言う事なので、記念に、少し長いのですが、以前「ドッグのブルース」を公演した時に、週刊ジャンベルに載せた文を、そのまま再びUPさせて頂きたいと思います。

*********

以下、週刊ジャンベルより

 今回、公演の当日パンフにも書いたのですが、僕が初めて友達になったのは、クマと言う名の、真っ白な毛並みをした雑種の雌犬でした。

このクマとは、本当に、色んな思い出があります。

クマが、初めて出産した時、他の誰にも子犬たちを触らせようともしなかったのに、僕にだけは抱かせてくれたり、クマの子犬と散歩した帰り道、少し距離が開いたので「アカ!」と名前を呼んだら、突然とんびが空から舞い降りてきて、アカごと、夕暮れの空に消えて行ったり、ダンプカーに撥ねられて、ぐちゃぐちゃになったクマの子犬を手ですくって、クマと一緒に、土に埋めたり、寒い夜、橋のたもとで母親に、「ノリ、一緒に死のうか…」と言われ、「クマと会えんようになるから嫌じゃ」と言ったら、母親が突然僕のことを抱きしめ、「ごめんね…ごめんね…」と泣きながら謝ってきたりと…実にいろんな思い出があります。

あと、今回、この物語を書くにあたって、このクマとの思い出を、ふんだんに脚本の中に盛り込みました。と同時に、ちょうどその頃、僕を取り巻いていた人物関係も、一緒に織り交ぜてみたんです。だって、ちょうどキャラ設定に合いそうな人たちが多かったもんで…

例えば、僕に初めて、トランプいかさまを教えてくれた、父親の弟分のお兄ちゃんや、留置場に父に面会に行った時、僕に口に入りきらないほどの、大きなオレンジ味の飴玉をくれた、婦人警官のお姉さん、チンピラなのにインテリで、僕に世界図鑑をくれた、喧嘩っぱやいおっちゃんに、幼稚園に行く前、突然、朝っぱらから家宅捜査された時、僕が、「そこは僕の大事なものしまっとる引き出しじゃけえ、開けんで!」と言ったのに、冷たく笑いながら、僕の引き出しの中身を、全部布団の上にぶちまけた捜査班の人達などです。

今回の物語、1970年代後半の、とある寂れた港町が舞台です。

そして登場人物は、もちろん犬のみ。昭和の時代が好きで、犬が最初の友達だった僕が送る、犬のおはなし。もし観に来ていただけたら、幸いです。

******

以上です。

ではでは、「DOG’S」の皆様、どうぞ打ち上げにて、最高のお酒をお召し上がり下さいませ。

みんな、素敵な犬でした!

ジャングルベルシアター
浅野泰徳

ちょい付けたし(友人Sへ)
今回、メンフィスの母親役でミニーちゃんと言うのをプラスしたのですが、ミニーの名前の由来…それは、かつて一世を風靡したブルースウーマン、メンフィス・ミニーさんから頂きました。
友人Sよ、お前の推測どうりだ。よく知ってたな。

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コメント

元気ですか〜っ


公演を終えたあさのさんが


燃え尽きて倒れてやしないか心配な 田中忠彦です


ドッグのブルース…


か、かなりみたかったのだ…


行けなくて めちゃ残念でした

あさのさんね…


ワタシが


いま【見たいものは何か】と問われたらば…


そうだなあ…


雲の上から見下ろす山々の景色

夜の波音に包まれる湘南

若き日の猪木・馬場対決

浴衣姿の大和撫子

など… 予想外に少なかったが


でも いまの一番は


間違いなくジャンベルの物語です

だから ワタシは 9月まで頑張れる


元気に生きてゆける


季節が変わる切なさがあっても、ジャンベルの芝居があるならば 平気なのです


何かを楽しみに時を待つことも あまりなかったなあ


ワタシは、自分の時の過ごし方を少しずつ変えていきたいと


いま 思っているわけでありまする



そうそう 大事なこと言うの忘れてた


今回、リヒテンゲールには知り合いを招待しました


その人は お芝居を観るのが初めてで


半っ端なくピュアなひとで


土俵は違えど同じくエンターテイメント業界で毎日頑張っている人です


その人には、出来ればジャンベルを最初に見て欲しかったんだ


ワシが立っていた舞台を 見て欲しかったというより


こんなカタチのエンターテイメントもあることを知って欲しかったのです


結果 その人は 芝居を好きになってくれたようです


最高のカタチで芝居に出会ってもらえて


ワタシは嬉しかったです

また その人も 9月のサマンサモアを見にいくそうです


2人して 楽しみにしているのだ


つきましては


さすがに 期間が長すぎるので それまでに あさのさんに よい芝居を何か紹介してもらいたいと思うのです


わたしも昔ほど 今の演劇会に詳しくはないので


ぜひ お願い申し上げ候う


田中忠彦

田中様

引き続きのコメント、ありがとうございます。
昨日、今公演の関係者で最後の集まりをし、アンケートをみんなで読みました。
田中様のようにジャンベルの公演を心待ちにしてくださっているお客様の言葉、一つひとつに改めて気持ちを引き締めたところです。
既に浅野は新たな旅へと向かっていきました。
そして、たくさんの言葉を抱えて帰ってくると思います。
どうぞ楽しみにしていてください。

カンチョ君、返信遅れてすまん。

本当だったら、詳しく教えたいところなんだが、それもままならぬほどに、今、外部演出の仕事に追い詰められてる毎日。本番が来週だと言うのに、稽古が約4日だけだったりして…しかも役者さん達が全員揃って稽古できる日が、ほぼ1日だけだったりして…などと、なかなかどうして、かなりへヴィな状況の中戦っておりまする

しかも、色々と家でやっておかなければならない演出仕事もかなりありまして…ほぼ毎日、睡眠時間が2時間程度でやっておる次第…
なので、もう少し待っていてくれたまえ。
4月になれば、少しは時間が空くので、その時にでもまた、きっちり書き込ませて頂きます。

あ、ちなみに僕が5月に客演するアフリカ座さんは面白いらしいです。僕はまだ見たことないのですが、どうやら、脚本もかつて、賞を取ったものの再演らしく…知り合いの評判では、とても面白くて感動的な作品らしいです。

以上、短いですが、忙殺されそうな合間を縫って…

あさのやすのり

あ、忘れてた。
かんくん、サマンサモアじゃない。サラマンドラだっつーに。
速攻で間違えないでくれたまえ。

毎日の業務 大変お疲れ様です

かんです

お忙しい中の お気遣いありがとうございます

よしもとの喜劇役者さん?達を束ねていくとは…

気苦労の程は 想像に難くない

しかしながら ぜし素敵な作品を作っていただきたい

正直‘ 超行きたい

ギリギリまでいけるやうに 頑張ってみるのだっ

終演後に
『またアナタの演出で出たいなあ』という役者さんの声がひとりでも多くあることを期待するのだ

浅野の騎士達は まだまだ 増え続けていくと思うのだ
なぜならば 今までがそーだっだからなのだ


ラススパがんばれ
わしは無視して 集中してちょんまげ

ちゃんと寝るよーに

カン君、遅くなってごめん!
小劇場界において、僕のお薦めする劇団、それは一つだけです。

「グワイニャオン」

観に行く度に、いつも必ず、心を熱くして帰って来れる、素晴らしい劇団です。

主催の西村太祐さんは、以前、ジャンベルの公演「草薙の風」を上演した時、殺陣指導をお願いしたのですが、それは僕が西村さんのファンでもあったからで…

とにかく、西村さんが書かれる物語は、どれも心に響くものばかりです。特に男なら。

僕が、こっそり、心の師匠とあがめてる方でもあります。

確か、7月下旬に、大塚の萬スタジオでやるんじゃなかったかなあ。

あ、ちなみに僕も5月、同じ萬スタジオで、幕末物の芝居に出ます。初めて携わる劇団ですが、なかなか面白いですよ。良かったら来て下さい。

以上!

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